異業種にもチャレンジできる?介護職の経験を活かせる職種とは
介護福祉士の資格を持っている方の中には、「転職をしたい」「異業種にもチャンレジできるの?」などと考えている方もいるはずです。
介護福祉士は、介護が必要とされる現場で活躍しています。
しかし、労働環境が合わずに転職を希望している方もいます。
自分に合う仕事に従事できれば、体力的にも精神的にも負担が軽くなり、給与アップも目指せるかもしれません。
そこで今回は、介護福祉士の資格を持っている方に向けて、転職で考えられる4つの選択肢やおすすめの職種などを解説していきます。
転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
■介護職からの転職には4つの選択肢がある
介護職から転職する場合、4つの選択肢があります。
以下を参考に、どの業種にチャレンジしたいか考えていきましょう。
①別の介護施設に転職
「介護福祉士としてキャリアを重ね続けたい」と考えている方は、今働いている施設を離れて別の施設で働くことを検討してみてください。
介護施設といっても以下のように様々な種類があります。
・入所型
・通所型
・訪問介護
施設のサービス形態によって働き方は異なるので、負担が大きい場合や夜勤が難しいといった問題があれば、現在の施設とは異なるサービス形態の施設を選んで転職を考えてみましょう。
②似た業種に転職
「介護の仕事は好きだけど介護業界に不満がある」という方は、介護業界と似た業界にチャンレンジするのがおすすめです。
人のお世話をする業種や人から感謝される業種に転職することで、介護業界の不満を払拭して働くことができます。
③経験を活かせる職種に転職
介護業界で培った経験を活かし、別の職種に就くこともできます。
介護職とは別の職種に就くので、未経験での採用となります。
しかし、介護業界の中で別の職種を探すので、これまでの職歴をアピールできるため評価されやすいです。
介護の経験を活かして異なる職種にチャレンジしたい方におすすめです。
④全くの異業種に転職
介護職とは全く関係のない異業種に転職する方法です。
転職の難易度は高めですが、全く違う環境で働くので新しいスキルを身に付けることが可能です。
介護の仕事から完全に離れ、新たな挑戦をしないと考える方におすすめの転職方法です。
■介護職からの転職でおすすめの職種
介護職に従事し、転職を検討している方におすすめの職種をご紹介していきます。
・看護助手
看護師の補助や患者のお世話をする仕事が看護助手です。
患者に対する食事補助や入浴補助、排泄補助など、介護職で培った経験を活かせるシーンが多くあります。
その他にも、医療器具の準備や片付け、病室の環境整備やカルテの整理、検体の輸送といった業務に携わります。
必須となる資格はないので、介護経験をアピールすれば有利になりやすい職種です。
ただし、働く病院によっては夜勤があります。
夜勤が原因で介護職を離れたい場合には、夜勤のない病院を選ぶことが大切です。
・保育補助
保育士の資格を有していなくても保育施設で働けるのが保育補助です。
主に保育士のサポートをする仕事で、子どもの食事やトイレの補助、お昼寝の見守りやおもちゃの片付け、消毒などが主な業務です。
ケアをする対象が高齢者から子どもへと変わることで戸惑いが生まれるケースもありますが、介護と仕事内容が共通する部分も多いです。
特別なスキルや資格も必要ないので、挑戦しやすい職種です。
・リハビリ職
病院で患者のリハビリをサポートする仕事がリハビリ職です。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に分類され、利用者のサポートや利用者の家族と関わる点は介護職と共通しています。
高齢者以外の患者のケアも行いたい方におすすめの職種です。
ただし、それぞれのリハビリ職に就くためには国家資格の取得が必要です。
資格を取得する手間がありますが、介護現場以外で大きく活躍したい場合は、選択肢に入れて検討してみてください。
・心理カウンセラー
相談者の悩みを聞いて心のケアを行うのが心理カウンセラーの仕事です。
介護職で培った、人の話を聞く能力や悩みに対応するスキルを活かせる職種です。
仕事内容は、カウンセリングやセミナーでの講義、心理検査の実施や発達検査などです。
必要となる資格はありませんが、臨床心理士の資格を持っていると、活躍できる幅が広がります。
チャイルドカウンセラーやメンタル心理カウンセラーなどの民間資格もあります。
・介護教員
福祉系の学校で生徒を指導する仕事が介護教員です。
介護福祉士の資格を取得後、実務経験が5年以上あり、50時間の介護教員講習を受講した者だけが介護教員になれます。
これまでの知識や経験を活かして従事でき、介護現場での新たな人材を育成できるので、非常にやりがいのある仕事です。
介護教員として3年以上、専任教員の経験を積めば教務主任になることも可能です。
介護教員としてキャリアアップを目指したいなら、転職を検討してみましょう。
・障害者施設職員
障害者を支援する施設で働くことも可能です。
障害者が居住をしている施設、障害者の就労を支援する施設などがあり、生活支援員や就労支援員、職業訓練員などの働き方があります。
それぞれ必要な資格は施設によって異なりますが、無資格でも応募できる施設が多いです。
介護福祉士の資格があれば、生活支援員になった場合に着替えや食事、入浴の介助を実施するため、知識やスキルを活かして働けます。
採用時にも有利になるでしょう。
・福祉用具専門相談員
介護に必要な福祉用具のアドバイスをする専門家が福祉用具専門相談員です。
介護保険の指定がある福祉用具のレンタル事業所や販売業者では、2人以上の相談員の在籍が定められています。
各都道府県が指定した事業者による講習を受けて試験に合格をすれば福祉用具専門相談員として働けますが、介護福祉士の資格があれば講習を受ける必要なく相談員の仕事を担えます。
介護福祉士の資格や施設で培った経験を活かせる仕事を探している方におすすめの職種です。
・接客業
全くの異業種にチャレンジしたい場合には、スーパーのレジや飲食店のホール、ホテルのコンシェルジュといった接客の仕事を検討してみましょう。
介護経験者は対人業務に慣れているため、コミュニケーション能力が必要な接客業は転職しやすい職種です。
未経験でも従事できる職種は豊富にあり、求人数も多いので、希望に合う職場を選びやすいメリットがあります。
・キャリアアドバイザー
転職サイトで利用者のサポートをする職種です。
介護の経験を活かしたいのであれば、介護業界専門の転職サイトに転職をすれば、勤務経験を活かしたアドバイスを実施できます。
介護職で培ったコミュニケーション能力も活かせるはずです。
・オペレーター
企業が提供しているサービスを利用した方々の相談を受ける仕事がオペレーターです。
電話やメールでの対応となるので、対面でのやり取りを避けたい方におすすめの職種です。
様々な会社やメーカーでオペレーターが設置されているので、比較的転職しやすい職種となります。
全く異なる業界へのチャンレンジもできますが、介護用品メーカーのオペレーターに転職をすれば、知識が活かせるケースも多いです。
介護職の経験を活かして転職できる職種をご紹介してきました。
業務経験を活かせる職種もあれば、全くの異業種にチャレンジすることも可能です。
介護職で培ったコミュニケーション能力や忍耐力をアピールすれば、成功率を上げるために役立ちます。
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